講習会[回路とプリント基板のノイズ対策設計](23/12/15開催)
ご案内
題目:回路とプリント基板のノイズ対策設計
講師:倉西技術士事務所 倉西 英明 氏
日時:2023年12月15日(金) 10:00~16:00 (受付9:30~)
開催:オンライン(WebExによる)
費用:無料
定員:20名
対象:会員
電子機器の回路やプリント基板の設計者
特にノイズにお困りの方、これからノイズ対策をされる方
<受講のおすすめ>
電子機器において、プリント基板の設計は回路設計に劣らないノイズ対策のカギを握ります。小型軽量化、高速化、省エネ化で基板に要求される性能はどんどん高まっていますが、ノイズ対策も同時にレベルアップして行かないと、回路は動くがノイズが多くて改版の繰返し…ということになりかねません。よく言われるノイズ対策のフロントローディング(初期段階からノイズ対策を考慮して回路やプリント基板を設計する)の重要性が増していますが、技術的、時間的制約が大きい中ではなかなか実践が難しいものです。
さらに、高速回路ではノイズに加えてSI・PIの問題もあり、ツール類を使用しなければ一発で動作する基板を作ることは容易ではありませんが、問題が起きてからツールを使用し始めるのでは間に合わないことも多いですし、原理がわからずそれらに頼ると、落とし穴にはまることがあります。
ノイズ対策には広い周波数範囲、意図せずできる容量やインダクタンスを考慮しなければならないため、どうしても電気物理の基礎が必要になります。このセミナーでは数式を極力使わず、ノイズとは何か、という基本的な所から必要最低限の電気物理を学びます。その後、何故、プリント基板からノイズが出る(受ける)のか、どうすればトラブルを防げるのか、を回路設計、配置設計、配線設計の順を追って、具体例とともに学んで行きます。これにより、ツールがなくても、ある程度ノイズが抑えられ、また、ノイズに強いプリント基板が設計できるようになることを目指します。
<内容>
- ノイズの基礎
- ノイズとは何か
- 基板と電磁エネルギーの出入り
- ノイズの定義
- 電子回路の干渉とEMC
- ノイズの時間的特性
- ノイズの伝達経路
- ノイズの物理
- 物理の話に入る前に
- ノイズと物理法則
- 交流の基礎知識
- 交流とスペクトル
- 見えないLとC
- 共振現象
- 電磁波の発生とアンテナ
- ノイズとは何か
- プリント基板のノイズ設計
- プリント配線の基礎
- 基板とノイズ
- 基板パターンと伝送線路
- 信号とリターン経路
- 電源層・GND層
- ノイズを考慮した層構成
- 回路設計の要点
- 回路構成の設計
- 能動部品の選択
- 受動部品の選択
- ノイズ対策部品の選択
- 部品配置の要点
- パワエレ回路の配置
- 高速回路の配置
- 対策部品の配置
- アナログ回路の配置
- 発熱部品の配置
- 配線設計の要点
- クロックの配線
- 電源周りの配線
- 高速信号の配線
- 外部接続周りの配線
- アナログ回路周りの配線
- プリント配線の基礎
- ノイズ対策の実際
- 基板特有の事情
- 市販ユニット・外部設計品
- 基板製作の流れ
- 指示書類作成のカギ
- 基板設計者との意思疎通
- 効率的なノイズ対策
- 素早く原因を掴むコツ
- 再現性を確保する手法
- 効率の良い試行錯誤とは
- 基板特有の事情
お申込
申込書をダウンロードいただき、必要事項を記入の上、以下の宛先にお送りください。
申込先:長野県電子回路技術研究会 事務局
E-mail:jimukyoku(at)kairoken.jp (at)を@に変えてください
電 話:0266-23-4054
締め切り
12月13日(水)まで