講習会「電子機器の市場故障未然防止法 ~搭載部品の故障メカニズムと故障解析~」(24/10/30開催)

ご案内

題目:電子機器の市場故障未然防止法 ~搭載部品の故障メカニズムと故障解析~

講師:故障物性ソリューション 味岡 恒夫 氏

日時:2024年10月30日(水) 10:00~16:00 (受付9:30~)

費用:無料

定員:現地9名、オンライン20名

対象:会員


<受講のおすすめ>

 本講義は中級以上の技術者はもちろんのこと、初級者にとっても今後の課題に立ち向かう大きな知識となります。電子機器・電子部品開発、品質保証に係る技術者を対象とし、事例をもってわかりやすく説明します。


 故障メカニズムという信頼性構築の基礎について、普段馴染みの薄い技術者や様々な考えを持つ技術者が活発な質疑を通して理解を深めることが本セミナーの目的です。より深く理解いただくために、できるだけ対面で参加いただくことを期待します。


<内容>

 最近、信頼性規格に沿って評価したが、うまくいかないということをよく聞きます。規格は特定の故障モデルを基に設定したものですが、すべてに適用できると誤解したためで、この誤解は開発の遅れや市場故障をもたらします。特に電子機器の小型化・高密度実装による新たな技術(部品装填やプリント基板)開発では規格や従来の経験が適用できない場合が多くなります。これを打破するために市場故障要因、部品や環境に対する様々な故障メカニズム、およびその基となる物性を理解し、技術開発や製品開発に適用していくことが不可欠です。

 本セミナーでは電子部品や電子機器に関する故障メカニズムについて、事例を含めてわかりやすく説明していきます。また、開発・製造に必要な信頼性の作り込み、信頼性試験や市場故障に関しても述べます。

  1. 高信頼性電子機器の開発の流れ
    • 方式設計/新技術開発/部品選定/設計/製品試作・評価
    • 技術者に必要な知識と知恵
  2. 電子機器の市場故障(自動車のリコール情報から)
    • 設計/開発の不具合
    • 製造/出荷の不具合
    • 制御プログラムの不具合
  3. 未然防止法の留意点
    • 故障率曲線(故障期)
    • 市場故障(要因/ストレス/メーカの考え・能力)
    • 信頼性設計/信頼性評価/FMEA)
  4. 信頼性への要求と規格
    • 規格の作成
    • 自動車メーカの信頼性要求
  5. 温湿度に対する故障メカニズム
    • 安定な状態
    • 温度による挙動
    • 湿度による故障(表面の水分量、故障メカニズム、信頼性試験の課題)
    • 熱疲労(熱膨張係数、故障メカニズム)
    • 信頼性試験の課題
  6. 各種部品の故障メカニズム
    • コンデンサ/Liイオン電池/リレー/LSI デバイス/実装基板
  7. 市場のストレスと信頼性試験
    • 種類と対策
  8. 電子機器に及ぼすサージ・ノイズ
    • サージの種類
    • EOSによる故障事例
  9. 電子機器の故障解析
    • 故障解析の役割
    • 故障解析ツールと流れ
    • ロックイン発熱解析を用いた実装基板故障解析事例
    • 故障メカニズム

<アクセス>

お申込

申込書をダウンロードいただき、必要事項を記入の上、以下の宛先にお送りください。

 申込先:長野県電子回路技術研究会 事務局
 E-mail:jimukyoku(at)kairoken.jp  (at)を@に変えてください
 電 話:0266-23-4054

締め切り

10月23日(水)まで