講習会「回路とプリント基板のノイズ対策設計」(24/12/17開催)
ご案内
題目:回路とプリント基板のノイズ対策設計
講師:倉西技術士事務所 倉西 英明 氏
日時:2024年12月17日(火) 10:00~16:00 (受付9:30~)
開催:オンライン(WebExによる)
費用:無料
定員:20名
対象:会員
電子機器の回路やプリント基板の設計者
特にノイズにお困りの方、これからノイズ対策をされる方
<受講のおすすめ>
電子機器の開発において、プリント基板の設計は回路設計と同等またはそれ以上に重要です。電子回路の実装が「繋げば動く」時代はとうの昔になりましたが、昨今では高速化、低ノイズ化の要望もあって、やっと回路として動作させられても、今度は「動くだけでは売れない」時代になりました。回路設計者とアートワーク設計者も別人、別会社、というケースも一般的になり、相互に技術的な理解がないと、問題が起こりがちです。ことにノイズ問題は、設計の初期段階から回路・基板に対策を入れておく、フロントローディングの考え方が重要だと言われますが、具体的に何からどう手を付ければいいのか、経験が浅いと分からないのも現実です。
また、基板設計が高度化するにつれ、シミュレーションの重要性も増していますが、条件の設定、モデルの作成、得られた結果の評価(実験との整合性)をするにも、ノイズや信号の物理をある程度理解していないと、誤った結果を導いてしまうかもしれません。
本セミナーでは、数式を極力使わず、ノイズとは何か、から始めて、ノイズを出しにくい、ノイズを受けにくい回路や基板はどう設計したらよいのか、解説して行きます。単にノウハウの列挙ではなく、「何故、そうするのか」という理由も含めて理解できるように進めます。例えば、「パスコンはICの電源ピンの近傍に配置する」という内容であっても、何故そうするとノイズが減るのか、外部からのノイズに強くなるのか、という解説を盛り込んで行きます。対策部品も同様で、単に「フェライトビーズをここに入れる」ということではなく、そこにフェライトビーズを入れると良い理由からご説明します。
これにより、ある程度ノイズが抑えられ、また、ノイズに強いプリント基板が設計できるようになることを目指します。
<内容>
- ノイズの基礎
- ノイズとは何か
- 基板と電磁エネルギーの出入り
- ノイズの定義
- 電子回路の干渉とEMC
- ノイズの時間的特性
- ノイズの伝達経路
- ノイズの物理
- 物理の話に入る前に
- ノイズと物理法則
- 交流の基礎知識
- 交流とスペクトル
- 見えないLとC
- 共振現象
- 電磁波の発生とアンテナ
- ノイズとは何か
- プリント基板のノイズ設計
- プリント配線の基礎
- 基板とノイズ
- 基板パターンと伝送線路
- 信号とリターン経路
- 電源層・GND層
- ノイズを考慮した層構成
- 回路設計の要点
- 回路構成の設計
- 能動部品の選択
- 受動部品の選択
- ノイズ対策部品の選択
- 部品配置の要点
- パワエレ回路の配置
- 高速回路の配置
- 対策部品の配置
- アナログ回路の配置
- 発熱部品の配置
- 配線設計の要点
- クロックの配線
- 電源周りの配線
- 高速信号の配線
- 外部接続周りの配線
- アナログ回路周りの配線
- プリント配線の基礎
- ノイズ対策の実際
- 基板特有の事情
- 市販ユニット・外部設計品
- 基板製作の流れ
- 指示書類作成のカギ
- 基板設計者との意思疎通
- 効率的なノイズ対策
- 素早く原因を掴むコツ
- 再現性を確保する手法
- 効率の良い試行錯誤とは
- 基板特有の事情
お申込
申込書をダウンロードいただき、必要事項を記入の上、以下の宛先にお送りください。
申込先:長野県電子回路技術研究会 事務局
E-mail:jimukyoku(at)kairoken.jp (at)を@に変えてください
電 話:0266-23-4054
締め切り
12月12日(木)まで