電子透かしとは、画像や音声情報などのマルチメデイアコンテンツに密かに著作権情報などを透かしの形で埋め込むことによって、コンテンツの不正利用や改竄を防止するための技術です。電子透かしの最大の特徴は、透かしを埋め込んでもオリジナルの画像や音声がよごされることはないために、第三者が隠された情報に気付くことは有り得ないというところにあります。

このような利点から、著作権保護の技術として期待されている他、秘密の通信文を透かし情報に相当させることで秘匿通信を行うことも可能となります。そのためマルチメディア、ネットワーク時代の新しいセキュリティ技術として期待されています。

今回は、興和�鰍ﾌ小野束先生に講師をお願いし、見かけ上は「暗号化されたことが分からない暗号」として注目されている電子透かしについてご講演いただきます。軍事技術としてのみ特殊な発展を遂げてきた暗号という研究分野が、インターネットの普及によっていよいよ民間の意識レベルにまで達するにいたった現在、通信セキュリティに関わる技術者のみでなく、普段目にすることのできない世界の話しにご興味をお持ちの方、またセキュリティを新しいビジネスチャンスとしてお考えの方に広くご聴講をお勧めしたく、ご案内申し上げます。

８ 協 賛 長野県電子回路技術研究会、長野県ソフトウェア生産性研究会

　　　　　　　 テーマ：「情報セキュリティの技術 −電子透かしについて−」

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