高速回路基板設計技術分科会

(SIを考慮した高速回路基板設計技術研究会)

開催案内

 会員でない方も参加できます



テーマ  「高速デジタル回路における基板設計技術」
講 師

 株式会社システムデザイン研究所
   代表取締役 久保寺 忠 氏

日 時
第7回 平成20年1月9日(水)
  13時から16時まで(受付12時30分から)
場 所
長野県工業技術総合センター 情報技術部門(情報技術試験場)
 管理棟2F 大会議室  
 住所 松本市野溝西1−7−7
  電話 0263-25-0997(通信基盤部 直通)
受講のおすすめ
 ディジタルシステムの高速化要求はとどまるところがなく、そのニーズを実現するためにLSI内部でクロックを数倍に上げたり、バス幅を大幅に増やすなど、回路技術面では様々な取り組みが行われています。その回路性能を100%引き出すことが基板設計者の役割ですが、一方で高速信号を扱うには、低速では考慮する必要がなかった反射やクロストークなど、様々な現象を理解していかなければなりません。単に部品間を 「配線」するだけでは、動作させることすら難しくなっています。
 最近はシミュレーションの環境が整ってきているので、ある程度の回路であればそれほど悩むことなく設計できるようになりました。設計メーカ ーの中には、線路シミュレータの導入を検討しているところも多いと思いますが、残念ながら現在のシミュレータでは、現状レベルを確認することはできても、対策まで示せるものはありません。最終的には人間の判断に頼らざるを得ないのが実情です。また、これからの基板設計者には、使われているLSIや部品の構造や動作についてある程度の基礎知識が必要です。データシートの読み方が分かると分からないでは、基板設計の完成度が大きく異なることを 知っておくべきです。
  本分科会では、現場で働く第一線の回路設計者基板設計者を対象に、基板設計の基礎から実務に直結する応用編までを分かり易く解説します。座学だけでなく、参加者の皆さんには基板を設計して頂き、試作・ 評価結果から設計ルールを獲得するところまでを体験して頂きます。9ヶ月の活動となりますが、回を重ねるごとに設計力が向上していくことを実感されると思います。

  講師をお務めいただく久保寺忠氏は、「高速デジタル回路実装ノウハウ」(CQ出版)の著者でもあります(*1)。長野県電子回路技術研究会では、3年前から同様なセミナーを開催してきましたが、会員様からの強い要望により、本年度も続編を開催する運びとなりました。本事業は年度単位ですので、昨年度出席された方はより理解を深めていただくとともに、今回初めてご興味を示していただいた方も安心して参加いただくことができます。昨年と同様、一会員から複数名様の参加も可能です。なお、本事業は、財団法人長野県テクノ財団 アルプスハイランド地域センターとの共催により実施します。

*1 「高速デジタル回路実装ノウハウ」の内容は以下URLで紹介されています。
 http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/33/33481.htm
主な内容

・高速デジタル回路の設計ノウハウ(講義)
 ・回路シミュレーション(実習)
 ・電圧波形測定(実習)
 ・基板レイアウト設計(参加者各自課題)
 ・基板試作、実装
 ・特性測定、評価

ポイント
(1)基板設計の基本を身につける。
ノイズはどうして出るのか
電気の基礎知識
特性インピーダンスとは何か
(2)仕様の段階でしっかりイメージできる能力を身につける。
電源、グランドの設計で注意すべきこと
試作モデル基板で特に注意すること
(3)研究会としてのアウトプットを行う。
活動結果から設計ルールを導出する擬似体験

分科会のスケジュール

 日 時

 内 容

第1回

  7月13日(金) 13:00-16:00

○今までの研究会の成果
○これからの研究会の進め方について
(座学1)
・ノイズはどうして出るのか

第2回

  8月 8日(水) 13:00-16:00

(座学2)
・電気の基礎知識(電圧、電流、抵抗、インダクタンスなど)
・周波数が上がるとどの様な問題が出てくるのか
・基板を設計する上で注意すべきこと

第3回

  9月 6日(木) 13:00-16:00

(座学3)
・特性インピーダンスとは何か(整合が重要なわけ)
・伝送線路シミュレータを使ったデモ<株式会社ワイ・ディ・シー協力
(実験1)
・電圧波形を測定してみる(同じネットでも波形が異なる)<日本テクトロニクス株式会社協力
→前年度の基板を使って波形を測定する。

第4回

 10月10日(水) 13:00-16:00

○実験1で分かったことについてグループ毎に発表
(座学4)
・電源、グランドの設計で注意すべきこと
(実習1)
・モデル基板の説明(今回はできるだけ簡単な回路で)
・部品の説明

第5回

 11月 7日(水) 13:00-16:00

(実習2;グループ討議)
・モデル基板の部品配置、配線ルートの検討
→基板設計は11月末までに終了する。
(座学5)
・モデル基板で特に注意すべきこと

第6回

 12月 5日(水) 13:00-16:00

(実習3)
・基板設計仕様の発表、仕様変更など最終検討
→基板データは事前に提出頂き、CADVANCEで変換、
各グループのシミュレーション比較を行う。
(CADによっては変換できない場合もあります。)
(座学6)
・今までの座学の復習

第7回

平成20年
  1月 9日(水) 13:00-16:00

(実習4)
・基板の評価(信号波形、TDR測定;各グループ)
・シミュレーション結果との差異を明確にし、原因を推定する。

第8回

  2月 6日(水) 13:00-16:00

(実習5)
・遠方界測定結果の報告
・良かったところ、悪かったところをグループ毎に明確にする。

第9回

  3月 5日(水) 13:00-16:00

(座学7)
・基礎知識のおさらい
・外部講師をお招きする予定です。(NEC 原田様)

参加対象者 ・実務にて基板設計に携わる方
・実務にて回路設計に携わる方

参加費 長野県電子回路技術研究会会員 無料(何名様でも)
会員外(基板試作費用を人数わりにてご負担、参加者一人あたり15,000円〜20,000円の予定)

申し込み方法 申込み用紙をご記入いただき、E-Maiにて以下事務局までお申し込み下さい。
申込み用紙はこちら(Word文書)[右クリック、対象をファイルに保存(A)...]
申し込み先 長野県電子回路技術研究会事務局
(長野県工業技術総合センター 情報技術部門 通信基盤部) 窪田昭真
E-Mail: kubota@nagano-it.go.jp 電話:0263-25-0997 FAX:0263-26-5350
申込み締切り 平成19年7月6日(金) 募集を締め切りました。
その他 E-Mailで申し込みの方へ
  まれにメールが届かない事例があります。このためE-Mailでお申し込みの方には折り返し受付した旨返信しております。2開庁日を過ぎても返信がない場合は、ご面倒ですがご確認をお願いします。






主 催
長野県電子回路技術研究会
共 催
財団法人長野県テクノ財団 アルプスハイランド地域センター


長野県電子回路技術研究会へのお問い合わせは以下までお願いします。

  wadmin@kairoken.gr.jp