技術講習会

開催案内

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あなたは 人目のご訪問者です。(2015/07/21)

テーマ  「実習・DFT(離散フーリエ変換)とz変換が分かれば、ディジタル信号処理(DSP)がすべてわかる
  ディジタル・フィルタ設計と実装、適応フィルタ、マルチレート信号処理、ウェーブレット変換
講 師  東京電機大学
  工学部 情報通信工学科  教授 三谷 政昭 氏
日 時

平成27年8月21日(金)  9時30分から16時30分まで【予定】
       8月28日(金)  9時30分から16時30分まで【予定】
                 (受付9時00分から)
    

場 所
長野県工業技術総合センター 精密・電子技術部門
  4F 視聴覚セミナー室
  住所 岡谷市長地片間町1−3−1
  電話 0266-23-4000(代表)
受講のおすすめ

 ディジタル信号処理(DSP)の肝である「信号遅延」の振る舞い、その物理的な意味がイメージできれば、ディジタル信号処理の理解は難しくありません。この信号遅延がもたらす波形の時間推移に、加算と乗算処理を付け加えるだけで、多種多様なディジタル信号処理が実現できるのです。つまりは、3つの要素「遅延、加算、乗算」の組み合わせによる計算結果としてのディジタル信号の振る舞いを理解できれば、z変換とDFT(離散フーリエ変換)と組み合わせることにより、ディジタル信号処理の世界を完全制覇できることになります。
  本講習会は2回シリーズで実施し、DSP技術について実際のシステム設計に役立つように分かりやすく学習を進めますので、ディジタル信号処理に関する特に詳しい知識は必要ありません。ただ、三角関数(sin、cos)および複素数の知識については、可能であれば、見直しておいてもらえるとスムーズな理解の助けになります(今回は、三角関数,複素数計算の初歩から説明する予定なので,ご心配はいりません)。また、フーリエ解析の基礎につながる資料として、

  【フーリエ解析の基本の「キ」をザッと知ろう!】  (クリックしてください)

を用意しましたので、ご一読ください。

 設計具体例としてディジタル・フィルタ(雑音除去、信号抽出)やサウンド発生器、適応フィルタ,マルチレート信号処理,ウェーブレット変換などを取り上げ、シミュレーション演習を通して、みなさまに「DSP技術を使えば、こんなことができる」、「設計も簡単」という感覚を体感していただきます。ディジタル信号処理システムの設計から実装まで、ご興味のある方は是非ともご参加ください。

 第1回は、ディジタル信号処理を理解する上での"キホンのキ"として「z変換、DFT」を取り上げ、数学的バックグラウンドを体感して習得していきます。フィルタやサウンド処理を例に、受講者自身がディジタル・フィルタを実際に設計・プログラミングして応用できるように説明します。
 第2回は、各種ディジタル・フィルタの伝達関数設計から実装までの流れを取り上げた後、ディジタル信号処理でしか実現できない適応フィルタとマルチレート信号処理、ウェーブレット変換の基礎理論について、シミュレータ演習を交えつつ実際にも応用できるように説明します。

 その際、科学技術計算用フリーソフトウェア「Scilab表計算ソフトウェア「Microsoft Excel」と、アナログ/ディジタル信号処理用シミュレータ「InterSimを活用し、受講者自身が設計演習を行いながら、視覚的に理解していきます。


<1日目 内容>
1 コンデンサやコイルも使わないのに、「遅延、加算、乗算」の組み合わせで周波数特性がなぜ変わるのか
2 ディジタル信号処理を理解する上での"キホンのキ"を知ろう
  2−1 z変換
  2−2 差分方程式
  2−3 プログラム表現
  2−4 ブロック線図
  2−5 伝達関数とインパルス応答
3 伝達関数、ブロック線図、差分方程式、プログラム表現を使いこなそう(演習)
  3−1 差分方程式から、伝達関数とブロック線図とプログラム表現を導き出してみよう
  3−2 伝達関数から、差分方程式とブロック線図とプログラム表現を導き出してみよう
  3−3 ブロック線図から、差分方程式と伝達関数とプログラム表現を導き出してみよう
4 DFT(離散フーリエ変換)の考え方と原理を知ろう
5 いろいろなFIRディジタル・フィルタを設計して、信号処理を体験してみよう(演習)
  5−1 DFTに基づく設計法
  5−2 直接形構成、縦続形構成
  5−3 IIR構成
6 ポイントの整理とまとめ、演習問題

<2日目 内容>
1 第1回の演習問題の解答
2 いろいろなIIRディジタル・フィルタを設計して、信号処理を体験してみよう(演習)
2−1 インパルス応答に基づく設計法
2−2 微分(または積分)オペレータに基づく設計法(双1次z変換)
2−3 直接形構成、標準形構成
2−4 縦続形構成
2−5 並列形構成
3 サウンド発生器を設計・実装し、動かしてみよう(演習)
4 適応フィルタの基礎を理解し、動かしてみよう(演習)
4−1 適応アルゴリズム(LMS)
4−2 システム同定(アナログフィルタのディジタル化)
4−3 雑音除去
5 マルチレート信号処理の基礎を理解し、動かしてみよう(演習)
5−1 アップ・サンプリングとダウン・サンプリング
5−2 ウェーブレット変換
5−3 マルチレート・フィルタ
5−2 マルチレート・フィルタ
5−3 ウェーブレット変換
6 ポイントの整理とまとめ


<ご注意>
・本技術講習会では、ノートPCの持ち込みと事前のソフトウェアインストールが必要となります。
(事務局では、PCの準備を行うことはできませんのであらかじめご了承ください。)
・Microsoft Excel については、各自でご準備ください。
ハイブリッド(アナログ/ディジタル)シミュレータ InterSim(90日版−無料試用版)及びScilabの入手方法及びインストール手順については、本講習会へのお申し込み後に個別ご連絡いたします。
ハイブリッド(アナログ/ディジタル)シミュレータ InterSimの詳細については、株式会社マイクロネットさまのHPよりご確認ください。
Scilabの詳細については、ScilabのHPよりご確認ください。
参加対象者

音響・画像・通信・制御分野のディジタル信号処理システムの設計・開発に携わっている方。
アナログ信号処理の経験はあるが,ディジタル信号処理も使ってみたいと考えている方。
ディジタル信号処理全般に興味のある方。

定員

・定員20名
メール受信の先着順1社から何名様でもお受けします。)

参加費 長野県電子回路技術研究会会員 無料
会員外 10,000円/1名
 ★当日受付にて現金でお支払いください。領収証を発行します。
申し込み方法

申込み用紙をご記入いただき、E-Maiにて以下事務局までお申し込み下さい。
申込み用紙はこちら(Word文書)[右クリック、対象をファイルに保存(A)...]

申し込み先

長野県工業技術総合センター 精密・電子技術部門 電子部 担当:高根直人
E-Mail: takane-naoto(at)pref.nagano.lg.jp  ※コピー&ペーストし、(at)を@に変えてください。
電話 0266-23-4000(代表)

申込み締切り 平成27年8月14日(金)  (定員になり次第受け付けを終了します)
その他 E-Mailで申し込みの方へ
  まれにメールが届かない事例があります。このためE-Mailでお申し込みの方には折り返し受付した旨返信しております。3開庁日を過ぎても返信がない場合は、ご面倒ですがご確認をお願いします。



主 催
長野県電子回路技術研究会


長野県電子回路技術研究会へのお問い合わせは以下までお願いします。

  wadmin(at)kairoken.jp  ※(at)を@に変えてください。